ロシアへの接近をほのめかして牽制するエジプト首相
「なぜアメリカはエジプトへの援助を切らないのか」と批判する声は米国内にも国際社会にもある。しかしスエズ運河を押さえて、イスラエルとサウジアラビアに隣接し、この地域で格段に大きい人口を擁しているエジプトという国に影響力を行使することは非常に難しい。このことを感じ取るための最初の手掛かりとして、例えばこのインタビューを見るといいだろう。暫定政権のベブラーウィー首相は、ABCの看板キャスターであるマーサ・ラダッツのインタビューで、「忘れないでくれ。エジプトはロシアの軍事援助で数十年も生き延びた。命を取られるわけじゃない。状況が変わっても生きていける」と開き直った。
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