デスパレイト・ホワイトハウスワイフ

執筆者:名越健郎 2005年7月号
タグ: 大統領
エリア: 北米

 2期目のブッシュ米政権で、ファーストレディー、ローラ・ブッシュ夫人の存在感が増している。図書館司書出身で、国民の好感度は8割以上。政治に口出しせず、夫を陰で支えてきたが、アフガニスタンや中東を相次いで単独訪問し、中東民主化の必要性を説くなど、最近になって表舞台での活動が目立つ。 ホワイトハウス記者会とのディナーでは、「夫はたいてい9時には寝ているわ。世界の圧政を終わらせるためには、もっと遅くまで起きていなくてはだめと言っているのに」と述べた後、「おかげでわたしとリン・チェイニー(副大統領夫人)は絶望的な主婦よ」と述べ、爆笑を買った。

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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学特任教授を経て、2022年から拓殖大学特任教授。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)など。
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