“熱帯への進軍”最前線を歩く(10) 「米軍司令官」の日記から読み解く「米中関係」の深い闇

執筆者:樋泉克夫 2013年9月24日
エリア: 北米 アジア
 食堂の壁面に……(筆者撮影、以下同)
食堂の壁面に……(筆者撮影、以下同)

 再び滇西の旅に戻ることにしたい。

 龍陵で泊まったホテルで面白い体験、いや体験というより興味深い壁面を目にしたというのが適切な表現だろうか。

 ホテルのレストランの真正面の壁面が、3メートル×10メートルほどの大きさの濃い紅と薄い黄色のビニールで覆われていた。最上部には左から右に、

 「2012中国・保山全国汽車場地越野錦標賽」

 その下の段に同じく左から右へ、

 「曁首次届史迪威公路越野挑戦賽」

 中央部に大きく、

 「歓迎宴会」

 下の端の方に、

 「中共龍陵県委員会 龍陵県人民政府 二〇一二年三月三十一日」

カテゴリ: 政治 カルチャー
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
樋泉克夫(ひいずみかつお) 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top