結婚以外の「男女交際」と「家庭の作り方」のオプション

執筆者:藤沢数希 2014年2月23日
タグ: フランス 日本

 さて、前回は、日本の少子化のひとつの原因が、文化的な背景を含めた日本の結婚制度の欠陥にあると解説した。女性側から見たら、経済的に豊かな男性と結婚し子供を生み家庭を作る、という全てが手に入る可能性がある一方で、それ以外に家庭を作る方法があまりないのである。よって、一部の恵まれた女性だけが金も子供も手に入れる一方で、多くの残された女性たちが生涯にわたり未婚、子無しの人生を送ることを余儀なくされているのである。

 しかし、現在の日本で、子供を産む、産まないに関わらず、結婚だけが唯一の家庭を作る方法だと考えるのは間違っている、というのが筆者の主張だ。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
藤沢数希(ふじさわかずき) 理論物理学、コンピューター・シミュレーションの分野で博士号取得。欧米の研究機関で研究職に就いた後、外資系投資銀行に転身。以後、マーケットの定量分析、経済予測、トレーディング業務などに従事。また、高度なリスク・マネジメントの技法を恋愛に応用した『恋愛工学』の第一人者でもある。月間100万PVの人気ブログ『金融日記』の管理人。著書に『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』(ダイヤモンド社)『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』(同)『「反原発」の不都合な真実』(新潮社)『外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々』(ダイヤモンド社)など。
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