さて、前回は、日本の少子化のひとつの原因が、文化的な背景を含めた日本の結婚制度の欠陥にあると解説した。女性側から見たら、経済的に豊かな男性と結婚し子供を生み家庭を作る、という全てが手に入る可能性がある一方で、それ以外に家庭を作る方法があまりないのである。よって、一部の恵まれた女性だけが金も子供も手に入れる一方で、多くの残された女性たちが生涯にわたり未婚、子無しの人生を送ることを余儀なくされているのである。
しかし、現在の日本で、子供を産む、産まないに関わらず、結婚だけが唯一の家庭を作る方法だと考えるのは間違っている、というのが筆者の主張だ。

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