ポーター・ゴス前米中央情報局(CIA)長官の突然の辞任から、マイケル・ヘイデン前国家情報副長官のCIA長官指名・承認――その慌ただしい動きの裏に、末期症状を呈し始めたブッシュ政権内の見苦しい不祥事と権力争いがあった。 突然、ゴス氏の辞任が発表されたのが五月五日、そして週明けの八日、ヘイデン氏の長官指名が発表された。実はその間にゴス前長官の側近の一人にスキャンダルが表面化した。 問題の人物はCIAナンバー3だったカイル・フォーゴ前官房長(事務局長)。五月二日付のウォールストリート・ジャーナル紙は、ワシントンのホテルで行なわれた国防関連企業のポーカーゲームに彼が参加していた、と報じた。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン