イスラエルを攻撃に駆り立てた「脅威」とは何か

執筆者:立山良司 2006年9月号
エリア: 中東

「中東のあるべき秩序」をめぐり、二つのイメージが対立している。国連決議による停戦も根本解決にはなりそうにない。 レバノンをめぐる危機は八月十四日、国連安全保障理事会決議に基づきイスラエルとシーア派組織ヒズボッラー(ヒズボラ)の停戦が発効したことで、ようやく政治的解決の糸口をつかみかけ始めたかにも見える。この間、イスラエルのレバノン攻撃は国際社会の高まる批判をまるで逆なでするかのようにエスカレートし、ヒズボッラーもまた、イスラエル北部に二千発以上のロケット弾を撃ち込むなど激しく反撃している。両者の衝突は何故これほどまでに激化したのか。

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