2年前の8月、ミット・ロムニー共和党大統領候補の副大統領候補指名を正式に受諾し、バラク・オバマ大統領の再選阻止に挑み、現在は米議会下院予算委員長の要職にあるポール・ライアン下院議員(ウィスコンシン州第1区選出)が先般、ワシントンにある共和党寄りの保守系有力シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所(AEI)」で自らの貧困撲滅プランを明らかにした【リンク】。
このプランは、複数の連邦政府の貧困撲滅プログラムの統合を図り、「Opportunity Grant」と呼ばれる1つの助成プログラムを新たに創設し、州政府が同助成プログラムを通じて貧困撲滅に取り組むという改革案である。ライアン氏は、貧困の撲滅に挑んでいる現場の人々が最前線に立ち、連邦政府は後方に身を置くべきであり、貧困撲滅にはそうしたアプローチが不可欠と訴えている。

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