強硬派の発言力強化に食糧不足。外向きには強気の北も内実はますます苦しげだ。核実験で脅しのカードも種切れとなると……。[ソウル発]「同志たち、今や苦労の果てに楽が見えてきた。われわれに黎明が明るく訪れようとしているのだ」 北朝鮮の労働新聞が九月八日付で紹介した金正日総書記の言葉だ。同紙はこれを「喜びに満ちた将軍様(金総書記)の言葉はもっと勇敢に戦って行こうという熱烈な信念の訴えでもあった。それは決定的な最後の突撃戦で叫ぶ最高司令部のもう一つの号令銃声だ」と説明した。北朝鮮が核実験を行なう一カ月前のことである。
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