残り1カ月を切った台湾の統一地方選挙(11月29日)だが、メディアの各種世論調査がいろいろ出そろってきた。国民党が相当苦戦しており、下手をすれば、台北市長と台中市長という2つの市長ポストまで失う可能性が出てきている。台北、新北、桃園、台中、台南、高雄という6大都市でみれば、いままで国民党は台南、高雄以外を抑えて4:2の割合だったが、これが2:4に逆転して新北、桃園のみとなり、全体の首長ポスト数でも国民党と民進党の比率は現在の15対6から、どちらも10前後と互角の形になりそうだ。こうなると、国民党にとっては「敗北」と言ってもいい事態である。

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