米国務省で長年、朝鮮半島政策にかかわってきた外交官が「北朝鮮関係の文書の回覧配布先に、『OVP』と指示された文書が多くてね」とぼやいている。 国務省の秘密文書はしばしば、政策調整のため国家安全保障会議(NSC)や国防総省など他省庁にも配布される。かつては副大統領に配布されることなどなかったが、ブッシュ政権になってから、チェイニー副大統領のオフィスを意味する「OVP(オフィス・オブ・バイスプレジデント)」にも回さなければならない文書が増えた。 北朝鮮の核問題や六カ国協議をめぐり、ブッシュ政権内現実派の対応を批判する情報がよく保守メディアなどにリークされる裏に、そんな事情があったのだ。
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