「空母進水」目前の中国軍が抱く強気と弱気

執筆者:藤田洋毅 2007年1月号
エリア: アジア

本誌先月号既報のように、いよいよ中国が初の空母を配備する。強化される機動力の一方で、マンパワーには歪みも。「二〇一六年、わが国は文字通りアジアの龍として羽ばたくのです」 中国軍の若手中堅幹部は力強く明言した。北京の海軍総司令部はすでに「航母(航空母艦)部」と呼ぶ新たな部署を設け、機動部隊創設に向け着々と動いている。一番艦となる旧ソ連の退役空母「ワリヤーグ」(六万トン級)は、〇七年五月をメドに全面改修を終え、南海艦隊(司令部・広東省湛江)に配備する。海南省三亜市の亜龍湾では母港となる専用埠頭が建設中だ。

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