6年目の気絶

執筆者:名越健郎 2007年1月号
エリア: 北米

 米民主党が上下両院を制した11月7日の中間選挙は、民主党の勝利というより、ブッシュ共和党の自滅だった。イラクの惨状、議会スキャンダル、ハリケーン「カトリーナ」処理の無能、チェイニー副大統領の誤射、環境悪化、最高裁判事指名のトラブル、ガソリン価格急騰、イラク政策への将軍の反乱……。これほどの失策が続けば、退潮の民主党でも楽勝だった。 ブッシュ大統領は選挙翌日の記者会見で、“It was a thumping.”(叩きのめされた)とあっさり敗北を認め、イラク政策の責任者であるラムズフェルド国防長官を解任。政権発足から6年目の中間選挙は与党が敗北するというジンクス、“the sixth year swoon”(6年目の気絶)も破れなかった。

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執筆者プロフィール
名越健郎 1953年岡山県生れ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長を歴任。2011年、同社退社。現在、拓殖大学海外事情研究所教授。国際教養大学東アジア調査研究センター特任教授。著書に『クレムリン秘密文書は語る―闇の日ソ関係史』(中公新書)、『独裁者たちへ!!―ひと口レジスタンス459』(講談社)、『ジョークで読む国際政治』(新潮新書)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『北方領土はなぜ還ってこないのか』(海竜社)など。
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