この秋の党大会を控えて、激しい人事抗争劇が続く。主導権確保で自信を深めた胡・温コンビが抜擢をもくろむ五人とは――。 「“三つの代表”重要思想と“科学的発展観”を具現化」、「和諧(調和のとれた)遼寧省を建設する重要プロジェクトが、めざましい成果を挙げ、人民から大歓迎されている」――新華社や人民日報など中国の官製メディアが、これ以上はない賛辞を贈る。かつて石炭の産地として栄えながら、改革・開放の流れに乗り遅れ、その後は「棚戸区(スラム街)」と化していた、撫順、本渓、阜新など各市の「労働者向け集合住宅改造プロジェクト」に対してだ。
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