国内外で頻発する事故や施工ミス。「技術は世界一」の金看板を掲げてきたゼネコンが、「現場の荒廃」という危機に襲われている。 日本のスーパーゼネコンが新種の病に蝕まれている。「脱談合」シフトが強力な価格競争力や技術提案力を持つ大手に一段のシェア拡大をもたらして国内建設市場では寡占化が進んでいるが、一方でかねて懸念されていた人材・人員不足が顕在化。その歪みともいえる事故や施工ミスがここに来て頻発している。談合体質を非難されても、「それでも施工技術は世界一」と口を拭ってきた業界。皮肉なことに、談合体質改善の兆しが見えた途端、その金看板だった技術神話が揺らぎ始めている。
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