オバマ支持が長続きする三つの理由

執筆者:田中明彦 2009年1月号
エリア: 北米 アジア

 世論の指導者への支持率ほど急変するものはない。わが国の首相の支持率の低下傾向はいうまでもないが、ほかの多くの民主主義国でも、高い支持率を維持していくことは難しい。二〇〇一年の9.11事件直後に極めて高い支持率を獲得したブッシュ米大統領は、現在二〇%台の支持率である。韓国の李明博大統領も台湾の馬英九総統も、政権発足後の数カ月のうちに支持率は急降下してしまった。 現在、高い支持率を誇っているオバマ次期米大統領は、どうであろうか。大統領選挙での圧勝の背景には、アメリカ国民の熱狂的ともいえる高い期待があった。アメリカ国民は、オバマ大統領のもとアメリカが「変化」することを期待している。

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執筆者プロフィール
田中明彦(たなかあきひこ) 1954年、埼玉県生まれ。東京大学教養学部卒業。マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了(Ph.D. 政治学)。東京大学東洋文化研究所教授、東京大学副学長、国際協力機構(JICA)理事長、政策研究大学院大学学長、三極委員会アジア太平洋地域議長などを経て、2022年4月より再び国際協力機構(JICA)理事長に就任。著書に『新しい「中世」―21世紀の世界システム』(サントリー学芸賞受賞)、『ワード・ポリティクス―グローバリゼーションの中の日本外交』(読売・吉野作造賞)、『アジアのなかの日本』、『ポスト・クライシスの世界―新多極時代を動かすパワー原理』など。
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