バングラデシュは「政治という足枷」をはずせるか

執筆者:境分万純 2009年4月号
タグ: インド
エリア: アジア

 政治や選挙への関心が高いバングラデシュ国民にとって、昨年から今年初めは久々に沸き立つ時期だった。二〇〇七年の非常事態宣言発令から暫定内閣を経て、昨年十二月末に七年ぶりの総選挙が行なわれ、今年一月に新政権が発足したからだ。 選挙結果は、「建国の父」ムジブル・ラーマン初代首相の娘、ハシナ・ワゼド元首相のアワミ連盟(AL)が率いる「グランド・アライアンス」が三百議席中二百六十二議席を得る地滑り的勝利を収めた。宿敵、ジアウル・ラーマン元大統領の妻カレダ・ジア元首相が率いるバングラデシュ民族主義者党(BNP)は友党のイスラム原理主義政党ジャマーテ・イスラミと共に惨敗した。

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