近年、仕事と子育ての両立支援策は、育児休業法改正や待機児童ゼロ作戦など乳幼児期(小学校就学まで)を対象に重点実施されてきている。 しかし、子どもの保育所卒園後には、小学校入学という「小一の壁」が待っている。現在、共働きやひとり親の家庭が増加しており、これに伴い放課後や休日を子どもだけで過ごす家庭が多くなっている。その一方で、子どもが小学校に上がった段階で、仕事を辞めざるをえなかった、あるいは正社員から非正規社員へと就労形態を変更する女性たちは少なくない。 彼女たちに話を聞くと、「保育所は保育時間が長く、仕事が忙しい時期には延長保育があるので助かった」「むしろ子どもが小学校に上がってから、預け場所に困っている」といった声が多い。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン