旧ソ連文書が明かす「ドイツ統一を恐れた英仏」

強大な統一ドイツが出現することを何としても避けるため、サッチャーとミッテランが頼ったのは、ゴルバチョフだった。[ロンドン発]ベルリンの壁が崩壊したのは一九八九年十一月。その二カ月前、当時の英首相、マーガレット・サッチャーはソ連の最高指導者、ミハイル・ゴルバチョフ共産党書記長に対し、西欧でドイツ再統一を望む者は誰ひとりいないと伝えていた。国際秩序の安定を脅かすことになるから、というのがその理由だ。モスクワで行なわれたこの会談で、サッチャーは、ドイツ再統一を阻止するために、早急に手を打ってほしいとゴルバチョフに迫ってもいた。

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