米国のインターネット検索大手グーグルの中国法人トップの李開復・総裁が九月に突然辞任した。李氏は中国事業で出遅れたグーグルのシェアを拡大した功労者だけに、辞任は中国のネット規制を巡り、米本社との間に確執があったのではないかなどの憶測が飛び交っている。 李氏は、中国のIT(情報技術)業界を代表する著名人。二〇〇五年にグーグルの中国法人に入社する前は、米アップルなどを経て米マイクロソフトで働いていた。マイクロソフトが、ライバル企業への移籍を禁じた雇用契約に違反するとして、李氏とグーグルを相手取って、訴訟を起こし話題となったこともある。
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