「幼妻」の因習を変えられないインド

執筆者: 2010年1月号
タグ: インド
エリア: アジア

 インドでは、一九二九年に幼児婚禁止法が制定されて以来、「幼妻」を娶ることは違法。七八年に女性の結婚最低年齢は十八歳に引き上げられた。ところがユニセフ(国連児童基金)によると、この因習は続いており、世界の幼妻の三分の一がインドに集中する。 公式な統計はないが、専門家によると、インドでは毎年約二十万人の少女が結婚させられている。米ボストン大学公衆衛生学部のアニタ・ラジ准教授の調査によると、二十二歳から二十四歳のインド人既婚女性の四四・五%が十八歳未満で結婚しており、二二・六%が十六歳未満、二・六%が十三歳にもならないうちに結婚させられていた。

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