新規上場の目玉 大塚グループの狙い

執筆者: 2010年2月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 食品・医薬品大手の大塚ホールディングス(HD)が今年、株式を上場する見通し。スポーツ飲料の「ポカリスエット」を販売する大塚製薬などを傘下に従え、連結売上高が一兆円に迫る大企業なのだが、これまで続けてきた非上場路線を転換することになりそうだ。 大塚HD傘下にはボンカレーの大塚食品や大鵬薬品工業も入っている。もともとグループ内には製薬や食品といった中核企業のほか、化学、倉庫など他業態の企業が林立していたが、二〇〇八年七月に持ち株会社を設立。同年九月の七百十二億円の第三者割当増資をはさんで、複雑な資本関係を持ち株会社中心のシンプルな形態に再編し、今では既上場のアース製薬を除く大塚グループの主要企業はすべて大塚HDの支配下にある。昨年六月には上場後の流動性を高める株式分割も終えた。

カテゴリ: 経済・ビジネス
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top