ベトナムのホーチミン市当局が、市内運河の環境改善工事を発注していた中国企業との契約を打ち切ったことが明らかになった。同市は世界銀行の融資を受けて、ニエウロック・ティゲー運河流域環境衛生改善事業を総額八千五百万ドルで中国の建設大手「中国建築工程総公司(CSCEC)」に発注。すでに六千万ドル相当の工事は終わっている。 しかし、昨年四月に不適切な工事で排水溝がふさがれ、雨水が排水されず住宅地区に流入し、浸水被害が起きた。さらに同年十一月にはCSCECが工期の延長を申し入れる事態も起きていた。そんな中、今年一月にはCSCECがフィリピンで請け負った事業に絡んで汚職が発覚。世銀から五年間のブラックリスト入りという制裁を科せられていたことが判明した。
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