バブル時代の残滓とも呼ばれる巨大テーマパーク、ハウステンボス(長崎県)が、格安旅行会社大手のエイチ・アイ・エス(HIS)の手で再建されることになった。 旧日本興業銀行(現みずほ銀行)が二千億円もの資金を融資して完成したハウステンボスは、バブルの崩壊で倒産。巨額資金を融資した興銀が合併に追い込まれたあと、再建のスポンサーとして登場した野村証券の子会社が二百八十億円を投下し再建しようとしたものの、利益を上げられないまま赤字を垂れ流すばかりで撤退する羽目になった。そこで、最後の救世主として白羽の矢を立てられたのがHISの澤田秀雄会長だ。
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