国際論壇レビュー
オバマ大統領「中国抜きアジア歴訪」の評価
きびすを接して開かれたソウルでの20カ国・地域(G20)首脳会議(11月11、12日)と、ヨコハマでのアジア・太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(13、14日)。そこへ中間選挙で歴史的敗北を喫したばかりのオバマ米大統領が、インドとインドネシアというアジアの2大国を歴訪してから参加した。この1カ月の国際ニュースのハイライトは、米大統領の10日間にわたるアジア歴訪だった。
この歴訪の訪問先に中国が入っていないという点に、隠された重要な意味があった。その点を探る前に、歴訪の表面的成果が各国メディアでどう論じられたか、整理しておこう。APECでの日中首脳会談や、環太平洋パートナーシップ(TPP)論議に注目した日本のメディアとは違う視点がある。

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