昨年十二月、米ワシントン州シアトルで開かれた世界貿易機関(WTO)閣僚会議が決裂した。その時、路上を埋めたデモ隊から大歓声が上がったという。
「WTO失敗の本当の原因は、バーシェフスキー米通商代表らの能力のなさにあったが、デモの非政府組織(NGO)は、自分たちが失敗に追い込んだと自負している」
現場にいた元米通商代表部幹部はそう証言する。
NGOの意気は、ますます上がっている。そのNGOの動きに、日本の公安当局も神経をとがらせている。
「七月の沖縄サミット(主要国首脳会議)には、ずいぶん問題がありますからね」と公安筋は警戒感を強めている。
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