この四月、介護保険制度がスタートする。少子高齢化社会の到来に対応する新しい社会システムを構築する試みだが、介護の二文字が新聞紙上にない日がないほどで、介護という言葉を軸に世の中は大きく変わり始めた。 ところが、「介護」なる言葉は、二〇年ほど前にある人物によって造語され、商標登録されていることをご存じだろうか。 東京・両国。昔ながらの問屋や小さな工場が点在する下町に、水泳帽や学童用水着で五割のシェアを持つ水泳関連用品メーカー、フットマークの本社がある。社長の磯部成文が、「介護」を生み出し、商標登録を持つ人物である。
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