相手はクライスラー色を一掃した“実績”のあるダイムラー 日産自動車と仏ルノーが資本提携を発表してから丸一年。この間、日米欧の自動車メーカーが、それぞれに勝ち残りをかけた世界的な再編劇の大波は、最後に三菱自動車工業を一息に呑み込んだ。 バブル崩壊にともなう国内景気の低迷で足元が揺らいだ三菱自動車は結局、単独の生き残り策を捨ててダイムラークライスラーの資本受け入れによって生き残りを目指すこととなった。かつてRVでヒット街道を走った三菱自動車だが、「スリーダイヤ」に象徴される巨大グループ「三菱」が求心力を失う中で寄るべもなく、多くの日本企業同様、外資の海に沈み込んだのだ。
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