カスピ海周辺は「第二OPEC化」も

執筆者:小島鴻太 2000年6月号
タグ: ロシア
エリア: アジア ヨーロッパ

新たな大規模油田の確認で資源外交はさらに活発に

[アルマトイ発]十九世紀、欧米列強が世界を舞台に繰り広げた資源争奪戦を、人は「グレート・ゲーム」と呼んだ。二十一世紀を目前にした今、欧州、中東、ロシア、アジアが交差するカスピ海周辺で、新たなグレート・ゲームが展開されている。カスピ海周辺に眠る膨大な石油と天然ガスを誰が所有し、どこへ運ぶのか。ゲームの行方は国際政治を揺るがしかねない。日本は日増しにエネルギー問題への危機感を失いつつあるが、ユーラシア大陸の真中では、各国が国益をかけて激突している。

フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top