数あるマッカーサー語録の中で、それほど知られていないが、マッカーサーの対日観の本質を映し出す言葉がある。「私は米と野菜と魚と味噌の日本人の食生活を、パンとバターと牛乳とハムの生活に変えるために来た」 しょうゆ、とは言わなかった。が、一言で言えば、しょうゆ味の日本文化をバター味の日本文化に変えるということだった。 いまマッカーサーが生きていたら、回転ずしと稲荷ずしと、ヒヤヤッコとエダマメを愉しみ、嗜む米国人の姿をどう思うだろうか。ソイ・ソース、ソイ・ソース・ライト(減塩)、テリヤキ・マリネードなど各種のキッコーマン商品が所狭しとスーパーに並ぶ光景をどう見るだろうか。
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