上昇が続く原油価格の背景にある国際政治のパワーゲーム、ユーロ安をもたらす欧州から米国への膨大な直接投資、そして世界経済のダイナミズムの中で存在感のない日本。ムーディーズによって国債の格付けも引きさげられ――。 上昇を続ける原油価格、中東和平交渉、そしてOPECサミット(石油輸出国機構首脳会議)――。三題噺めくが、中東がなにやら気にかかる。そういえば、米民主党の副大統領候補のリーバーマン氏も、敬虔なユダヤ教徒である。内向きのニュースに明け暮れる日本では見えないところで、新世紀に向けたオイルとマネーのパワーゲームが始まっているのかも知れない。

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