日本人がリベリアという国名を目にするのは、海難事故の船が「リベリア船籍」と判明した時くらいではないだろうか。リベリアは日本と一九六二年に国交を樹立したが、世界各国の概況を日本外務省がまとめた「外交青書」(平成十二年版)には全く記述がないほど影が薄い。しかし、アフリカではたいへんユニークな存在である。 その独立は一八四七年で、共和国としてアフリカでは最も古い。国名リベリアは英語の「リバティ」(自由)、また首都名モンロビアはアメリカの第五代大統領ジェームズ・モンロー(在任一八一七―二五年)に由来する。
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