改革の正念場はこれから。日本経済再生の指南役として、いかなるスタンスでことに当たるのか。どんなエコノミストでありたいのか。竹中経済財政担当相にインタビューした。――なぜ経済学者を志したのか。きっかけを教えて下さい。竹中 私が通っていた和歌山の公立高校に、大変立派な社会科の先生がいました。当時は、優秀だけれど家庭の事情で大学に行けない生徒が結構いたんです。その先生に、君らのように大学へ行ける者は、大学に行けない者の分までしっかり勉強しないとだめだよと言われました。 その時に、世の中を動かしている非常にファンダメンタルなもの、つまり法律や経済を勉強するということはとても重要なんだなと、気付かされたわけです。もちろん当時は経済学というものがどういうものか分かっていたわけではありませんけれど。
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