確かに米国IT革命は失速した。そして世界中のIT市場に縮小の連鎖を引き起こしている。ナスダックはまだ底が見えず、新規株式公開(IPO)の窓も閉じたまま。多くの人が既にシリコンバレーを去りつつある。 でもそんな今だからこそ強く思う。やはりここは「起業の聖地」なのだと。 キャンディスという名の女性起業家の話をしよう。 四十代後半。起業の経験はない。彼女は、シリコンバレーのルーツとも言うべき半導体メーカー、フェアチャイルド社で技術者としてキャリアをスタート。以来、半導体とディスプレイ技術に関わる数多くの企業で経験を積み、二十五年間、技術を磨いてきた。
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