米戦略核ミサイル 標的をロシアから中国に

執筆者: 2001年9月号
タグ: ロシア 中国

 米国防総省が年末をめどに作成中の「核戦力見直し」(NPR)で、中国に対する抑止力を強化するため、現在ロシアに向けている戦略核ミサイルの照準のかなりを中国に移すよう勧告する見通しとなった。国防総省当局者が語ったもので、実現すれば、米国の主敵が名実ともにロシアから中国に変更される。 NPRは、現在策定中の「四年期国防見直し」(QDR)とともに、ブッシュ政権の新国防戦略の中核となる。国防総省が任命した諮問委員会(委員長=キース・ペイン公共政策研究所長)が草案を作成中で、米軍の新しい核戦力の規模や戦略が規定される。

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