「ヒラリー・クリントンの見る夢」

執筆者:名越健郎 2001年12月号
エリア: 北米

「今は大統領……、いや議員1期目を満喫しています」――。ヒラリー・ローダム・クリントン米上院議員(ニューヨーク州選出)は今年7月、ワシントンのナショナル・プレスクラブでの公演で、大統領選出馬の意思を問われた際、「議員」を「大統領」と間違え、思わず本音が出たのではと話題になった。ヒラリー議員が2004年の大統領選に出馬すれば、選挙は大いに盛り上がるが、障害も少なくない。障害の1つはやはり、全米を揺るがせた夫の不倫もみ消し問題だろう。 ヒラリー議員が大統領選出馬を否定するのを聞いて、クリントン前大統領が胸をなでおろした。

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執筆者プロフィール
名越健郎(なごしけんろう) 拓殖大学海外事情研究所客員教授。1953年岡山県生まれ。東京外国語大学ロシア語科卒業。時事通信社に入社、外信部、バンコク支局、モスクワ支局、ワシントン支局、外信部長、編集局次長、仙台支社長を歴任。2011年、同社退社。拓殖大学海外事情研究所客員教授。国際教養大学特任教授、拓殖大学特任教授を経て、2024年から現職。著書に、『秘密資金の戦後政党史』(新潮選書)、『ジョークで読む世界ウラ事情』(日経プレミアシリーズ)、『独裁者プーチン』(文春新書)、『ゾルゲ事件 80年目の真実』(文春新書)など。
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