【インタビュー】ジョゼフ・ギャロウェイ(ジャーナリスト) ベトナム戦争37年目の真実

執筆者:草生亜紀子 2002年7月号
エリア: 北米

 アフガニスタンの乾いた大地でいかなる戦闘が繰り広げられたのか、その真実が明らかにされる日は来るのだろうか――三十七年前のベトナムにおける米軍の「辛勝」とそれに続いた惨劇を詳細に描いた“We Were Soldiers Once...and Young”(邦題『ワンス・アンド・フォーエバー』角川文庫)を読みながら、そんなことを考えた。 一九六五年十一月、南ベトナム中部高原のイアドラン渓谷で、米軍と北ベトナム軍が初めて本格的に交戦。北ベトナム軍の陣地のまっただ中に放り込まれた米部隊四百五十人は三日間の死闘で大打撃を受ける。最終的には北ベトナム軍を敗走させたものの、後続部隊は帰路、北ベトナム兵の待ち伏せを受けて壊滅状態となった。

カテゴリ: カルチャー
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執筆者プロフィール
草生亜紀子(くさおいあきこ) 翻訳・文筆業。NGO職員。産経新聞、The Japan Times記者を経て、新潮社入社。『フォーサイト』『考える人』編集部などを経て、現職。
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