ラオスで出された重い宿題

執筆者:道傳愛子 2002年10月号
タグ: タイ

 タイ・ラオス国境の取材を終え、メコン河を渡ってラオス側からタイへと戻る舟を待っていた時のこと。渡し場で、見慣れない果物が山積みになっていた。色は褐色、リンゴほどの大きさで、うぶ毛に覆われている。タイ人の同僚に聞くと、タイ語ではクラトーンと言うのだと教えてくれた。そして少し困ったように“no name in English”つまり英語に翻訳された名前はないのだと言う。タイを拠点とした二年間の取材で、日本語や英語に置き換えて説明することが難しい事柄に度々出合ったことに思いあたった。「国境」の取材もまさにそうだった。

カテゴリ: 国際
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池内恵の中東通信

池内恵(いけうちさとし 東京大学教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について日々少しずつ解説します。

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