いろいろな将来予測を立ててみたが、ここ数年で最大の読み間違いはインターネット販売の成否だった。こんなに普及するわけはないと思っていたのだ。自分をふくめ消費者は商品が展示されている店頭で、品選びを楽しみ、品質を確かめ、店員とのコミュニケーションを大切にすると考えていた。株式やオークションなどはインターネット向きの特殊商品だと思っていたのだ。 しかしある日、自分の商品購入の半分以上がインターネット経由になっているのに気づき、愕然とした。雑誌を除く書籍はほぼ一〇〇%インターネットで買う。一度に大量に買うため、選ぶにしても持ち帰るにしても書籍の重量を考えると圧倒的に便利なのだ。
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