米国式の経営手法を導入し、個人資産推定80億ドルとロシアで1番の大富豪になったミハイル・ホドルコフスキー・ユコス社長(40)が10月末、脱税などの容疑で逮捕された。 専用機がノボシビルスクに着陸した際、重武装した連邦保安局(FSB)の一団が銃を突きつけて連行。数日後、FSBは12歳になるホドルコフスキー氏の娘の学校に乗り込み、娘に同級生の名簿などを提出させたという。 FSBは泣く子も黙る旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後継機関。1930年代のスターリン粛清を彷彿とさせる逮捕劇は、ロシアがいつか来た道をたどっている印象を与えた。

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