[ジュネーブ発]インターネットは米国の軍事技術が産みの親だ。が、誰でもホームページを自由自在に渉猟できる画期的な「ワールド・ワイド・ウェブ(www)」が開発されたのはスイスのジュネーブ郊外。CERN(欧州合同原子核研究機関)が主役だった事実は意外に知られていない。 そのジュネーブが昨年末、ネットの歴史を再び転回させた。デジタル社会の未来を展望した国連主催の「世界情報社会サミット」で、「インターネット・ガバナンス」を国際政治のアジェンダに押し出したからだ。言い換えれば「ネットは誰のものか」という覇権争いの号砲である。
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