謝り方から見えてくるもの

執筆者:成毛眞 2004年6月号
タグ: 日本

 最近の一連の不祥事に対する各企業の、ホームページでの対応をみていると、恐ろしいまでの格差が企業間で広がっていると感じてしまう。信頼の格差である。 六年前に六十六万人分のデータが流出した可能性があると発表した通信販売大手、ジャパネットたかたのホームページを見てみると、発表から一カ月以上たった四月二十七日時点でもお詫びと対策のページしかアクセスできない。商品カタログどころか、会社案内や人材採用のリンクすら一切表示されない。 鬼気迫るものがある。百億円の機会損失を覚悟してまで、自社にとって最も重要な顧客の信頼を本気で回復しようとしているのが良くわかる。「痛みに耐えて良くがんばった、感動した」。販売を再開したら、電子辞書なんぞを買おうと思う。採点は百点満点。

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執筆者プロフィール
成毛眞 中央大学卒業後、自動車部品メーカー、株式会社アスキーなどを経て、1986年、マイクロソフト株式会社に入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。2011年、書評サイト「HONZ」を開設。元早稲田大学ビジネススクール客員教授。著書に『面白い本』(岩波新書)、『ビジネスマンへの歌舞伎案内』(NHK出版)、『これが「買い」だ 私のキュレーション術』(新潮社)、『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社)、『金のなる人 お金をどんどん働かせ資産を増やす生き方』(ポプラ社)など多数。(写真©岡倉禎志)。
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