一変した「意思決定」メカニズム

執筆者:田勢康弘 2004年7月号
エリア: 日本

小泉政権三年二カ月の間に、日本政治の何が変わったのか。それは、主要な政策が決まるプロセスそのものだ。「春は名のみの……」という歌の文句がぴったりする風の冷たい夜だった。三年前の三月、東京・赤坂の小料理屋の四畳半ほどの小上がり。私の目の前には日頃蒼白な顔を酒でほんのり赤く染めた小泉純一郎がいた。周りには数人の自民党森派の政治家。空になった徳利が何本か横になっていたが、誰一人酔っていない。みな引きつったような表情で、さながら出陣前の天幕の中もかくや、という風情であった。「しばらくだね」「どうも。今日はまた何ですか」

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執筆者プロフィール
田勢康弘 ジャーナリスト。1944年中国黒龍江省生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、日本経済新聞社に入社。政治部記者、ワシントン支局長、論説副主幹、コラムニストなどを歴任し、2006年に退社。1996年から1年間、米ハーバード大学国際問題研究所フェロー。また1996年には日本記者クラブ賞を受賞。著書に『指導者論』(新潮社)、『国家と政治』(NHK出版新書)、『総理の演説』(バジリコ)など多数。また、『田勢康弘の週刊ニュース新書』(テレビ東京系)の番組ホストも務めた。
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