週末のホワイトハウス、外の観光客の喧騒とは対照的に、中はひっそりしている。しかし五月二十二日(土)はちょっと様子が違っていた。ウエストウィングにある、ライス国家安全保障問題担当補佐官の部屋に、数人が押しかけ、ライス補佐官を質問攻めにした。 リチャード・パール前国防総省国防政策委員長やジェームズ・ウルジー元米中央情報局(CIA)長官らの姿が見えた。ネオコンサーバティブ(新保守主義者、略称ネオコン)のグループである。 その二日前、彼らが強力に支持していたイラク国民会議(INC)のアハメド・チャラビ代表のバグダッドの自宅と事務所がイラク警察当局の捜索を受け、部下七人に逮捕状が出た。捜索には、CIAの要員や米連邦捜査局(FBI)の捜査官らも立ち会った。
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