ソフトバンク・孫社長の事業拡張欲は留まるところを知らない。だが、最大のリスクはライバルNTTの存在ではなく、自身の事業手法ではないのか――「全面勝利!」――。ソフトバンク社長、孫正義の快哉が聞こえてきそうな係争劇の幕引きだった。 情報処理大手CSKは八月五日、同社が保有する傘下のコールセンター最大手ベルシステム24の株式(発行済み株式の三九・二%)の大半を売却すると発表した。七月二十日にベル社が総額千四十二億円の第三者割当増資計画を突如明らかにし、これに強く反発した筆頭株主のCSKが東京地裁に新株発行差し止めの仮処分を申し立てる事態にヒートアップした問題は、急転直下、氷解した。
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