アモイを舞台に「中華人民共和国建国以来最悪の密輸事件」の主犯として世の中を騒がせてきた頼昌星の裁判が、先週、アモイの中級人民法院で始まった。
内容は「公開審理」と銘打ってはいるものの、メディアへの一般取材は許可されず、内容は新華社の転載のみが認められた。やっぱりそうかと思いつつ、肩すかしを食った気分になった。
頼昌星の密輸事件で、300人以上が取り調べをうけ、死刑判決を受けた役人などは10人を超える。本人は10年以上もカナダに身を置いて亡命を求めていたが、極めて複雑な外交交渉の末、昨年、中国に身柄を戻された。ただ、条件は公表されていないが死刑にしないという暗黙の了解がカナダ側に中国から与えられているようだ。
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