EUでは排出権取引制度が開始された。そして京都議定書も発効。二酸化炭素排出権をめぐる状況は今後急展開する。[フランクフルト発]「これはもはや環境問題ではなく経済問題だ」――。 京都議定書や地球温暖化、二酸化炭素排出権という言葉を聞くと、一般のビジネスマンはまだまだ縁遠い「環境派」のテーマと思うのではないだろうか。だが現実はまったく違う段階に進んでいる。二酸化炭素(CO2)に代表される温暖化ガスの排出問題をどうクリアし、さらにビジネスチャンスとしてどう生かしていくか。今明確な方針を持っているかどうかで、十年後、国や企業の競争力に雲泥の差が生じることになる。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン