イラクに派遣されている陸上自衛隊の派遣期間が、本来の期限である今年十二月から、さらに一年間延長される可能性が濃厚になってきた。インド洋に展開している海上自衛隊の艦艇に至っては、無期限延長の話さえ浮上している。 イラクの南部で活動中の陸自部隊、約六百人の派遣期間は昨年暮れに一回延長され、十二月十四日までとなっている。再延長について小泉首相は、「(期限が)近づいてみないとわからない」として判断を留保しているが、防衛庁幹部は「直前になって(延長を)決められても対応は無理。当面、派遣延長を視野に(交代要員となる)隊員の人選を進めている」と明かす。

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