1月17日、バンコクでは反タクシン派のデモ隊に爆弾が投げ込まれ、三十数人が被害を受けたようす。反タクシン派の指導者であるステープ元副首相は「私が殺されても反タクシン運動は続く」と悲壮な演説で運動参加者を鼓舞した。昨年11月から続く一連の反タクシン運動で、死者は警察官をふくめ8人、重軽傷者まで合わせると 400人前後にまで達している。
13日の反タクシン派によるバンコク封鎖行動に対し、インラック首相は2月2日予定の総選挙延期を示唆し、15 日には反タクシン派を含めた話し合いの場を設けたものの、反タクシン派はボイコット。着地点がみつからないままに、バンコクは今後も 揺れ続けるだろう。
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