盧武鉉“失効”でも消えない反米・親北の流れ

執筆者:黒田勝弘 2006年10月号
エリア: アジア

目も当てられない低支持率に、メディアの攻撃が追い打ちをかける。だがそれでも保守の政権奪還は容易ではない。[ソウル発]韓国の盧武鉉政権はまだ任期が一年半も残っているのに、レームダック化(権力衰退)がささやかれている(二〇〇七年十二月次期大統領選、〇八年退任)。後に大統領官邸当局は「そんなことは言っていない」と弁明していたが、大統領自身がマスコミ論説委員とのオフレコ懇談会で「政府機関の責任者たちが自分の言うことを聞かない」とか「自分の任期は事実上終わった」などと、レームダックを自認するようなことをしゃべっていたと伝えられている。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
黒田勝弘(くろだかつひろ) 産経新聞ソウル駐在客員論説委員。1941年生れ。共同通信ソウル支局長、産経新聞ソウル支局長兼論説委員を経て現職。2005年度には日本記者クラブ賞、菊池寛賞を受賞。在韓30年。日本を代表するコリア・ウォッチャーで、韓国マスコミにも登場し意見を述べている。『“日本離れ”できない韓国』(文春新書)、『ソウル発 これが韓国主義』(阪急コミュニケーションズ)など著書多数。
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