敬愛する加藤良三閣下 フィナンシャル・サービシズ・ラウンドテーブル(FSR)を代表して、上限金利引き下げに対する懸念を表明させて頂きます。人工的な金利引き下げは信用収縮を及ぼし、借りられなくなった消費者を相手にヤミ金融が跋扈します。日本の経済成長率に対しても、悪影響の出る可能性があります。なにとぞご再考を。 スティーブ・バートレット 今年八月八日、加藤良三駐米大使は、A4判二枚に英語で綴られた陳情書を受け取った。FSRは米金融機関百社が参加するロビイング団体。参加行の従業員数は二百四十万人で、指折りのロビイング・パワーを誇る。

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